ゆるめて、満たす

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



11月に入り、各地で初雪の知らせが聞こえるようになりました。

富士山も、だいぶ遅い初冠雪となったそうです。

東京でも、日差しは11月とは思えない暖かさですが、空気はピリッと冷たく、冬が近いことを感じます。

長い残暑に急な冷え込み、どうぞご自愛なさってお過ごしください。



寒さを感じると、体温が逃げないように、自然と身体を丸く縮こまらせる姿勢をとることが多くなります。

寒気から身体を守ろうとする動きに呼応するように、寒い季節になると、暖かい時に比べて、心もどちらかというと内向きになりやすくなるようです。

創作活動やスポーツ等に熱が入る方もいれば、なんだかやる気が出ない、気持ちが沈みがちになるという方もいらっしゃるかもしれません。

特に季節の変わりはじめは、天候の変化に適応するために、知らずしらずのうちに身体がエネルギーを消耗しています。

自分自身の声に耳を傾けて、できるだけ心身に無理なくを心がけて過ごしていきたいところです。



気持ちが落ち込みがちな時は、いつもより自分に対する「こうあるべき」をゆるめてあげるように、意識して過ごしてみるといいかもしれません。

たとえば、小さなことでいいので、一日に一つ意識して「やりたいことをやる」「やりたくないことをやらない」を、自分に許してあげてみてください。

「やりたいこと」「やりたくないこと」にも、そうすると誰かが困ったり、迷惑がかかってしまうこともあれば、そうでないこともあると思います。

他者に影響が及ぶことは、不要な問題につながることもあり得るため、気をつけなければなりません。

しかし、特別誰かを困らせたり、迷惑をかけるものではないのに、自分の「やりたい」「やりたくない」の気持ちの通りにしてあげていないことも意外とあるものです。

小さくても、自分のための望みを自分で満たすことができると、心に少し余裕を取り戻すことができます。

そして、自分には自分の望みを聞き、尊重する意志があることを、自分自身に伝えることにもつながるのです。



外側よりも、自分の方へ意識を向けやすくなる季節。

せっかくなら、自分を大切にする意志と行動を、自分自身に示してあげたいですね。



かしこ

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