太陽の光をあびよう

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



今週関東では小春日和が続いています。

寒暖差が激しいと体調管理も難しくなりますね。

新型コロナウイルスの新規感染者数も各地で増え続けていますので、どうぞ皆さまお気をつけてお過ごしください。



秋分を過ぎ、冬至が近づく今の時期は、夏至の頃より日照時間がぐっと短くなっています。

地球に暮らす動物の多くは、日照を利用したりきっかけとするような仕組みを備えています。

人間もその例にもれず、陽の光を浴びることで活性化されるものがあります。

一つはビタミンDの合成、もう一つはセロトニン神経の活性化です。



ビタミンDは、紫外線の刺激を受けて皮膚で合成され、カルシウムの吸収を助ける働きをします。

セロトニン神経は、一定以上の強さの光を浴びることで活性化し、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌が促進されます。

セロトニンは精神の安定にかかわると考えられており、セロトニン不足がうつや睡眠障害に影響していると考えられています。



セロトニンは、メラトニンという睡眠にかかわるホルモンの材料にもなります。

セロトニンは光によって分泌が促進されますが、メラトニンは暗くなると分泌が促進されます。

日中明るい時間に分泌されたセロトニンが材料となって、夜暗くなるとメラトニンが分泌され、睡眠を促すのです。

そのため、セロトニンが不足すると、それを材料とするメラトニンも十分に作ることができずに、睡眠障害につながってしまうのです。



冬は日照時間が短いため、日光を十分に浴びれないことからセロトニンが不足し、「冬季うつ」になる方もいらっしゃいます。

冬季うつは季節性感情障害の一種で、毎年冬になるといまいちやる気が出なかったり無気力になる、気分が落ち込む、眠気が強かったり食べすぎてしまうといった症状があらわれ、春になると軽快するという特徴があります。

特に日照時間が短くなる高緯度地域で多いとされていますが、太陽光に近い光(2500~10000ルクスの光)を浴びることでも症状が改善することがわかっています。

人間にも、光(太陽光)の有無によって活性化したりスイッチが切り替わるような仕組みが備わっているのです。

日照時間が短い今の時期だからこそ、意識して陽の光浴びるようにしてみてはいかがでしょうか。



セロトニン神経はウォーキング等の運動でも刺激され、また、セロトニンの原料となるトリプトファンは、体内で生成されない必須アミノ酸であるため、食事から摂取する必要があります。

今年は新型コロナウイルスの流行もあり、寒くなると例年以上に家で過ごすことが増えることが予想されます。

陽の光を浴びる、適度な運動をする、夜寝る前は強い光を避ける等、身体の仕組みを生かして心の健康もキープしていきたいですね。



かしこ

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