ストレスに対する身体の反応

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



昨年春は、父の入院・手術があり、病状がはっきりするまでしばらくは日常の中に常に心配がベース音のように響き続けるような日々が続きました。

もちろん、メンタルを整えるためさまざまな方法を試しましたが、検査結果等からひとまず大丈夫そうだと確信が持てるまでは、どうにか日常生活を滞りなく過ごせるくらいまでメンタルを維持するだけで精一杯という状態でした。



父の状態がひと段落する頃、ポリヴェーガル理論の本と出会いました。

それまで、感情をどうにか落ち着けようとがんばっていましたが、その時いったんは落ち着いても、すぐにまたじわじわと心配や不安が膨れ上がってくるのです。

そんな中、以前ブログでもご紹介した「からだのためのポリヴェーガル理論」にあったエクササイズを試してみると、心配がベース音のように響き続ける状態がすっと緩和し、驚いたことを覚えています。

心と身体の連関を実感した体験でした。

どんなに心の状態を整えようとがんばっても、ストレスに対する反応で身体に生じているこわばりや滞りがそのままだと、身体の状態に引っ張られて心もまたストレス状態へと戻ってしまうのです。

心をケアしながら、ストレスに反応している身体もケアすることが、心の状態を落ち着かせるのにどれだけ有用なのかを身を以て実感したのでした。



その後、タッピングやTFTを知り、いわゆるツボ押しも心身のストレス状態をケアするために有用であると気づきました。

試しに効能を調べながらあちこちのツボを押してみると、長くストレス状態が続いていたためか、緊張や不安に効くという胸骨の上の膻中というツボが、ちょっと触れただけで痛むほどになっていたのです。

ちょうど骨の上のツボで、マッサージし続けるのもの大変だったため、貼る磁気治療器をしばらく貼ったまま過ごしました。

貼っただけでストレスがすっかりなくなるというような劇的な効果はさすがに見込めませんが、身体のストレス反応を緩和する効果はしっかりあったようで、胃が食べ物を受け付けない感じや、深い呼吸がしづらい感覚が弱まりました。

そして、心配だったことが落ち着き、ストレスがなくなった頃には、以前は触れただけで痛かった膻中のツボがまったく痛くなくなっていました。

心配事や不安といった精神的なストレスに対して、心だけでなく身体も強く反応していること、身体に出ているストレス反応をケアすることが、精神的なストレスに対処する上で大きな助けになることを実感しました。



身体がストレス状態のまま固まってしまうと、感情をコントロールしたり、考え方を変えるようにがんばっても、身体の状態からくるストレスシグナルで心もストレス状態に戻りやすくなってしまうようです。

もし、さまざまなストレスコーピング方法を試してみてもいまいち効果が上がらないと感じられたら、試しにストレスに反応している身体のケアも取り入れてみてください。

強く痛むツボに磁気治療器を貼ったり、気になる時に時々もみほぐすだけなので、ストレスケアとして取り入れるハードルも高くありません。



大型連休が過ぎ、次の祝日まで先は長く、これから季節は梅雨へと向かいます。

ストレスを感じることが増える時季、ご自身の心と身体、両方の声にしっかり耳を傾けながら、丁寧にケアをしてあげてください。



かしこ

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