好きなことを楽しめないのは重要なサイン

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



9月がはじまり、多くの学校は新学期がスタートしたところではないでしょうか。

デルタ株が広がる中、いつもよりも不安な気持ちになっている方も少なくないかもしれません。

最初は小さな無理を通して、少しずつしんどさが積み重なってしまうと、そのうち普通の生活もままならなくなってしまうことがあります。

スタートするタイミングというのは、ストレスの多い時期でもあります。

ご自身の心の声に耳を傾けながら、丁寧にお過ごしください。



実は私自身、がんばりすぎて抑うつ状態になってしまっていたことがあります。

実際渦中にいる時はストレスを感じていたものの、無理をしているとまでは認識していませんできた。

しかし、思いきって一番のストレス源だったものから離れてみたら、自分が思っていた以上にダメージを受けていたことに気がつきました。



とにかく身の回りのことをするのが億劫で、お風呂に入ると長く時間をとられるのが本当に面倒くさくて嫌でした。

ちょっとしたことにイライラして気持ちに余裕がなく、急にぐわっと不安におそわれていてもたってもいられなくなったり、もうやっていけないと感じたり。

好きだった曲も聞きたくなくなり、本を読むことが大好きだったのに、本を読みたいという気分にまったくなりません。

心が疲弊してしまっていて、好きも嫌いもなく外からのあらゆる刺激が負荷になってしまっていたのです。



心を休ませること、心のコンディションを整えることを第一に、できる限りではありますが、生活の中でたとえ小さくても無理をする瞬間を減らすよう心がけて、少しずつ負ったダメージが回復していきました。

それでも、音楽を聞きたいと思うようになったのも、好きだったことをまたやろうと思うようになるまでに何ヶ月もかかりました。

本当に久しぶりに文庫本を買って読んだ時には、ようやく娯楽として本を読めるまでに回復したと思いました。

回復しきる前は、気晴らしに読もうと本を手に取っても、途中で文字情報を取り入れることに負担を感じて読めなくなってしまっていたのです。



好きなことが気晴らしにならないどころか、好きなことをすること自体が負担になってしまうというのは、本当に辛いことです。

そして、好きなことを楽しいと思えなくなるというのは、実は自分で思っているよりもずっと心が疲弊しているということの表れでもあります。

本当は、その状態になるもっと前に気づいて、自分を守るための行動を取るのが一番ではありますが、それほど無理をしていると思わずに我慢を重ねて、気がついたらかなりのダメージが積み重なってしまっているというのも珍しいことではありません。



もし自分が好きなことを楽しめない、好きだったはずのことなのにしんどいと感じられたら、一度ご自身の心の状態をきちんと確認してあげてください。

そして、可能な限りストレスから離れて、疲弊した心をいたわってあげてください。

たとえ一時的に無理をすることがあったとしても、心の滋養として好きなことを楽しめる状態は維持しておきたいですね。



かしこ

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