落ち着かない日々の中で錨を下ろす

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



ちらほらと桜の開花の知らせが聞かれるようになったタイミングで、雪が降るほどの真冬の寒さになったり、日本や台湾で震度6の大きな地震が起きたり、

ロシアは一ヶ月が過ぎてもウクライナの侵攻を続け、天の動きも、地の動きも、人の動きも落ち着かない日々が続いています。
新年度も目前で、個人的な生活も忙しい、慌ただしいという方も少なくないかもしれません。

なんだか落ち着かないまま、流れるように、流されるように日々が過ぎていくように感じるられる時ほど、意識して自分の内側に錨を下ろすような時間をもうけることが大切です。



天気、地震、戦争、やらなければならない山積みのタスク、いつもの家事、家族の世話、自分の世話、等々。

そうした物事は思考を占め、感情を動かし、時間と労力をかっさらっていきますが、すべて自分の外側の物事です。

かかりきりになっているうちに、自分の内側の世界がすっかりおろそかになってしまうと、整理されない思考と感情で心がいっぱいになっていきます。

心の状態がしっちゃかめっちゃかになってしまうと、だんだんと外側の物事もままならないようになってしまうのです。



一日の終わりに、ほんの数分でも、自分の心をふり返り、自分の状態をスキャンする時間を作ってあげてください。

今自分はどんな状態か、身体の状態、違和感や痛みはないか、疲労感、だるさ、元気の度合い、心の状態、今日はどんな感情を強く感じたか、今はどんな気持ち・気分か、ストレスは溜まっていないか、等々。

最後に、今日の自分が自分らしく生きられたかどうかを10点満点で評価してみてもいいかもしれません。

とにかく、自分のことをふり返るための時間を作ってみましょう。



忙しい時、地に足がつかないようなかんじで慌ただしく日々が過ぎていく時は、そうしているつもりもないまま自分のことが後回しに、おろそかになっているものです。

外側にばかり意識が向いたままだと、自分を置いてきぼりにしたまま日々の雑事に流されてしまいます。

一日のうちにほんの数分でも、自分の目線を自分自身に向けるように意識することで、現実の流れの中でも自分自身を見失わないための錨となってくれます。



私たち一人ひとりの「世界」は、外側の現実世界と内側の心象世界が相互作用しながら作り上げられています。

外側の世界が落ち着かない時に、内側の世界も混乱してしまうと大変なことになってしまいます。

昨今、現実は心配事の絶えない状況が続いていますが、自分の心の世界を整えて、流されるのではなく日々を重ねていきたいですね。



かしこ

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