こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
2月もあっという間に下旬。
他の月より日数が少ないので、あと数日で3月です。
東京は梅が咲き、日中あたたかい日も増え、少しずつ春らしさが感じられるようになってきました。
年度の変わり目も近づき、春からの新しい生活に向けて少しずつ準備をはじめているという方もいらっしゃるかもしれません。
「変化」は、変化の内容や体験する人の受け止め方によって、よろこばしいことである時もあれば、負担に感じられることもあります。
新しい体験を楽しめるタイプの人もいれば、慣れない体験をストレスに感じる方もいます。
そもそも変化が望ましいものかどうか、変化がどの次元で起きるものなのかによっても違ってくるでしょう。
自分の意志で、望んで選んだ変化もあれば、突然降りかかる環境や状況の変化もあります。
望んだ変化であっても、実際に身を置いてみると想像と違っていた、ということもあるかもしれません。
いずれにせよ、「変化」はそれを体験する人を揺さぶるものです。
自分が揺れていると、物事を落ち着いて客観的に見ることが難しくなります。
揺れる自分を自覚し、どう落ち着かせるかは、これまでと違う新しい状況に臨機応変に対処し、変化に適応していく上でとても重要なことです。
まずは、変化を前にして自分がどんな感情を持っているのかながめてみましょう。
「あ~、自分でも分かるくらい浮ついているな」とか、「気持ちが落ち着かないな」、「心配や不安にストレスを感じてるな」等、自分の感じていることをただ「ああ、そうなんだな」というスタンスで拾ってみてください。
「自分は今こうなのだ」とただ認識するだけでも、意外と少し気持ちが落ち着いてきたりします。
まるで、小さな子どもが呼びかけに応じるまでは大声で呼んでいて、向き直ると普通に話すようになるのと同じようです。
ポジティブであれネガティブであれ、感情が強く動いていると、どうしても感情にまかせた行動をとってしまいがちになります。
同じ感情を抱いていても、少しでも落ち着いた状態であれば、感情に左右されない選択肢を増やすことができるようになります。
揺れている時には見えなかった、より適応的な行動を取ることができるかもしれません。
もし揺れている自分を落ち着けることができなくてつらい時は、専門家や身近な人の手を借りることも一つの手です。
自分の感情をながめたり、客観的に見ることが難しい時には、話を聞いてもらうことで少しずつ整理することができます。
きっと、どのような人生であっても、変化に揺さぶられることなく生きることはないでしょう。
そして、うまく適応できることもあれば、そうでないこともあります。
多くの方にとっての変化の時節、できる限り負担なく、経験値を重ねながら越えていくことができますように。
かしこ
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