こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
今月もメルマガのバックナンバーをご紹介したいと思います。
もし最新のメルマガにご興味をお持ちいただけましたら、下記URLからご登録いただければさいわいです↓↓
本日は2021年8月配信のメルマガバックナンバーをご紹介いたします↓↓
コロナ禍にあって、心を落ち着ける方法としてマインドフルネスや瞑想が取り上げられることが増えたように思います。
もちろん、「マインドフルネス」「瞑想」と同じ言葉を使っていても、心理療法の技法の一種から、仏教の禅や瞑想、自己啓発の一種としての瞑想等さまざまな種類があります。
心理療法のマインドフルネスは効果が科学的に検証されていますが、そうでないものは必ずしも科学的な裏づけがあるわけではなく、体験や効果も人によって千差万別といった状況のようです。
玉石混淆でありながらも一般に広がっているのは、ストレス社会と呼ばれる今の社会で、心をよい状態に保つ方法を誰もが必要としているからかもしれません。
マインドフルネスも瞑想も、普段あまり使っていない心の領域に焦点を当てようとする試みです。
生活の中ではあれこれと意識の焦点が動き続けて、その一つひとつに対して評価し、判断し、選択し、行動し、反応することをくり返して、心は常に動き続けている状態です。
過去にこだわり、未来に思い悩み、目の前のタスクをこなし続けることで疲弊した心を、「今、ここ」の一点にフォーカスさせることで休息させる。
動き続けることに慣れた心を、一つのところに留まらせ、休ませようというわけです。
同じ場所であっても、電車や車で移動している時と、歩いている時と、一ヶ所にじっと座っている時とではそれぞれ見えるものが違うように、心も動き続けている状態と、一ヶ所にじっと落ち着くようになった時とでは気づくことが変わってきます。
そうした気づきの変化によって、心理的な症状が軽減されたり消失したり、問題が問題でなくなったりということが起こり得るのです。
いつも電車から眺めている道でも、電車の中から道沿いのすてきなお店見つけることが難しいように、心が忙しなく動き続けている普段の状態ではキャッチできない気づきのため、人によっては驚くような変化を感じられることもあるようです。
一方で、動き続けることに慣れた心がなかなか「今、ここ」に留まらずに、効果が分からないという方もいらっしゃるようです。
特に現代では、何かに従事していることがよしとされ、ぼーっとしていたりすると怠けているとネガティブに捉えられたりもするために、多くの人が心の休め方を分からなくなってしまっているのかもしれません。
マインドフルネスや瞑想を取り入れることは難しいかもしれませんが、一日に数分でも、心を休ませるための時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。
目を閉じて身体の力を抜いて、落ち着いた状態で、浮かんでくる考えや感覚、感情を追わずに、打ち消さずに、ただ浮かんで流れるままにして数分を過ごす。
寝る前の数分、お風呂につかっている数分をそんな風に過ごすだけでも、動き回る心を少し落ち着けることができます。
考えなければならないこと、対処しなければならないこと、不安になることが多い状況の中だからこそ、心を休ませるための時間を意識して取り入れて、休ませてあげることも大切ではないでしょうか。
コメント