そらいろメルマガバックナンバー ’20 Oct vol.1

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こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



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「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること(The definition of insanity is doing the same thing over and over again, but expecting different results.)」

これはよくアインシュタインの名言として紹介されますが、実際にはアインシュタインの言ではないそうです。



狂気とまでは言わないですが、NLPでも似たような考え方があります。

「今までとは違う成果を望むならやり方を変える」

同じやり方をしても望む成果につながらないなら、やり方を変える必要があると考えるのです。



実は今、資格試験のために勉強をしているのですが、あらためて心理学について勉強すればするほど、人間は自分で思っているほど自分のことを理解もコントロールもできていないと感じます。

自分が、「同じやり方で違う結果を期待している」かどうかも、意識できていないことも少なくないようです。

いろんな方法を試しているつもりで、小手先が違うだけの同じような方法を選んでいたり、知らずしらず同じような考え方でループしていたりします。

人の思考や行動は、意識される以前の過程(非意識的過程)によって、少なからず影響を受けているようです。



脳は、感覚器官が受け取った膨大な情報の中から、適応に有用な情報を効率的に選択し活用しようとします。

その取捨選択は人が意識する前に終わっているので、これまでの経験から有用だった情報や効果的だった方法が優先的に選択されます。

そのため、自分でも気づかないうちに、「違う結果を期待しながら同じやり方を続け」てしまうことが起こり得ます。

しかし、これまではおおむね有用だったり効果的だったものが、現状に対しても同様に有効とは限りません。

思考(意識)と、行動と、行動がもたらした結果とを精査してみないと、望む結果につながる方法を選んでいるか気づかずに過ごしてしまうこともあるのです。



さらに、頭で考える望みと、本心で望んでいることが違うということもしばしば起こり得ます。

こうして考えると、人は自分のことをよく理解して、自分の意思で、一貫性と合理性をもって、さまざまな行動をしていると感じていますが、自分も、そして他者も、実はそれほど意思と理に基づいて生きてはいないようです。



それでも、そのことに気づき、脳の効率重視の自動的な働きに依存するだけでなく、意思なきところに意思をあらしめようとした時に、真に主体的な存在としての自分を見つけることができるのかもしれません。

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