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現代の人は、「何もしない時間」というのをどれだけ持っているのでしょうか? 皆さんは、ここ最近「何もしない時間」を過ごしたことはありますか? 仕事だったり、学業だったり、趣味だったり、やらなければいけないこと、やりたいことというのはたくさん思いつくと思います。 家族がいて、家事を主に担っている人にとっては、休みの日で家にいたとしても、いくらでもやらなければならないことがわいて出てきて、何もしなくていい時間など十年以上覚えがないという方も少なくなくいらっしゃるのではないでしょうか。 特にこれからの時期は、年末年始の準備のために、仕事だけでなく家のことも雑事がぐんと増えるものです。 忙しいことや、スケジュールが予定で埋まっていることが、ある種のステータスのように受け取られることもあります。 「リア充」という言葉は、まさしくそういう価値観から生まれた言葉といえるでしょう。 やりたいこと、やらなければならないことがあるということ、何かに忙しく注力している人はそれだけで良しとされ、何もしていないように見える人は怠けていると見られる傾向は、特に日本の社会では根強いように思います。 しかし、忙しかったり、常に何かをしているということは、心にとってはあまり望ましい状態ではありません。 忙しいが「心を亡くす」と書くように、常にしなければならないことややることがあって動き続けている状態というのは、心が休まる隙がないのと同じことです。 そこからさらに睡眠時間も短くなっていたら、なおさら心にとっては過酷な状態といえるでしょう。 睡眠時間は心だけでなく身体にとっても非常に大切なものですが、「何もしない時間」というのは心にとってはとても重要な滋養の時間になります。 やりたいことをする時間を持つことも心の活力を賦活する大切な時間ですが、何をするでもなく、考えるでなく、ただぼーっと過ごす時間を持つことも、心にとっては非常に大切なことなのです。 何かをしている時、心はその「何か」でいっぱいになっています。 何もしないで過ごす時だけ、心を空っぽにすることができます。 常に何かで忙しくしている人には、何もしない「空っぽ」の時間が居心地悪く感じられるかもしれません。 何かすること、しなければならないことを探して、そわそわ落ち着かない心地になるかもしれません。 しかし、何もしない時間、心が空っぽでいられるその時こそ、人は自分自身の心に向き合うことができます。 動き続けているときには気づかずにいた、見過ごしていた、自分の気持ちや感じていたことに気づく余地が生まれるのです。 心を空っぽにする何もしない時間。 忙しい時ほど意識して、心を休める隙を作ってあげてください。
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