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先日発表された平成最後の「今年の漢字」、選ばれたのは「災」だったそうです。 地震や豪雨、台風、猛暑など、災害が多かったことから多くの人に想起されたようです。 今年選ばれた「災」という字は、「火によって道が塞がれ動きがとれない様(ウィクショナリー)」を表した漢字だそうです。 自然災害はもちろんですが、普通にいつも通りの日々を重ねていても、突然物事や状況が180度変わって、心身をさいなむ災難の渦中にはまってしまうということも、長い人生の中ではそう珍しいことではないのかもしれません。 事の大小にかかわらず、「災」はあってほしくないものですし、できれば避けて通りたいと誰しもが思います。 大切な人に、かなしみが少なく、しあわせが多くあるようにと願います。 それでも、大小さまざまな苦難が一人ひとりの人生に降りかかるのは、それによって鍛えられるものがあるからなのでしょう。 ピンチはチャンスという言葉もあるように、苦しい、しんどいと思う時ほど、実際には大きく伸びる貴重な機会でもあります。 とはいえ、「ピンチ」と感じる時ほど、あらゆる面で自分自身をニュートラルな状態に保つことが非常に難しい局面でもあります。 心理学では、重大な決断であればあるほど、普段とは違う状態では決めない方がいいとされています。 心や身体が不安定な時、いつもより高揚していたり興奮しているとき、人は自分で思っているよりも偏った物の見方や考えになりやすいものです。 その時にはそれが絶対的に正しく、比較しようもないくらい良いことのように思えた選択肢が、ニュートラルな状態の自分から見るとあまり良い考えではなかった、というような体験が思い浮かぶ方もいるかもしれません。 ポジティブでもなくネガティブでもない、心身ともにニュートラルな状態というのが、より良い決断のためには必要な条件になるのです。 普段から自分の心身の状態を細やかに把握できるようになると、ストレスや負荷のかかるピンチの状態でも、感情や思いこみに流されることなく、より望ましい対処ができるようになります。 災いや苦難が少ないにこしたことはありませんが、人生からそれらを一切なくすことはおそらくどんな人にも不可能でしょう。 それでも、自分自身と向き合い、自分の心の状態を把握する練習を重ねていくことで、誰でもピンチをチャンスとして生かすことができるようになるのだと思います。 事実は一つですが、その事実をどのように解釈し、受け止めるかは、自分で決めることができるのです。 「災い転じて福となす」 これから迎える新しい年が、皆さまにとって実り多く福多き年となることを心よりお祈り申し上げます。
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