身に染みついたパターンに気づく

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



先日の台風によって被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

まだ日本近海の海水温が高く、今後発生する台風にもまだ注意が必要なようです。

さわやかな秋をつつがなく過ごせるように、天気によくよくお願いしたいですね。



地域によって、また季節によって、特徴的な天気のパターンがありますが、個々人の思考や行動にもその人に特有のパターンが存在します。

思考パターンや行動パターンに関する本やウェブサイトを見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。

皆さんは、ご自身のパターンを知っていますでしょうか?



多くの場合、人は自分が持つ思考や行動にパターンがあること自体気づいていないかもしれません。

一つひとつの出来事は、取り上げて省みることがなければ「済んだこと」として通り過ぎていきます。

別々の事象に、それぞれに特有な状況を考慮しながら、臨機応変に対応してきたこともあり、わざわざふり返ってそれぞれの流れと結果を比較してみなければ、パターンがくり返されていたとしても気づきにくいのです。



パターンは、小さい頃からの経験の積み重ねの中で獲得されます。

緊張した時に現れるパターン、何かを決断をする時に現れるパターン、調子がいい時に現れるパターン等、パターンは一つではありません。

また、中には、過程と結果を詳細に分析してみると、必ずしもいい結果をもたらしていない、というパターンもあったりします。

自分でも知らずしらずのうちに、似たような状況で、同じような判断や行動をして、望まない結果になっているということもあるのです。



パターンは、感覚や感情、思考、行動のクセのようなものです。

外からの刺激に対して、どう反応する傾向があるのか、どんな感情を抱きやすいのか、どんな風に判断する傾向にあるのか、それらに基づいてどう行動する傾向にあるのか。

自分のクセを知っていると、あまりいい結果にならないパターンを変えることもできるようになります。

まずは、日常の小さな選択や行動を取り上げて、パターンを分析する練習をしてみると分かりやすいでしょう。

たとえば、料理を作る時においしくできた時の流れと、うまくいかなかった時の流れをなるべく詳細に思い出して書き出してみてください。

感じたこと(感覚や感情)、思ったこと(思考)、したこと(行動)が区別できるように書き出すとより分かりやすくなります。

下記の例では、感じたことは〈〉で、思ったことは()で、したことはカッコなしで表記してみました。



【おいしくできた時】
テレビでハンバーグを見る

→〈おいしそう〉

→(食べたいな。作り方は?)

→(なるべく手間がかからないやり方がいいな)

→スマホで手間が少なくおいしくできそうなレシピがないかネット検索する

→(必要な材料は家にある?)

→冷蔵庫等を確認する

→(作り方ちょっとめんどくさいかな?)

→(でも、家にあるものでできそう)

→〈めんどくさい〉と〈食べたい〉を天秤にかける

→(他のおかずを簡単なものにできるかな?)

→食材を確認する

→(冷奴とサラダと汁物にしたらそんなに手間はかからないかな)

→(メインはハンバーグにしよう!)

→レシピを確認しながら材料をそろえる

→(まずは野菜を切って、次は…)

→(先に汁物を鍋にかけといて…)

→レシピを確認しながら工程を進める

→(火加減を気をつけて)

→〈いい匂いがしてきた!〉〈お腹すいたー〉

→焼き具合を見ながらひっくり返す

→(あ、汁物はもう火止めて大丈夫そうだ)

→汁物の火を止める

→ハンバーグの焼け具合を確認する

→(うん、大丈夫そう)

→火を止めて、フライパンからお皿に移す

→(念のため味見をして…)

→味見する

→〈おいしい!〉

→(よかった、おいしくできた〜)

→食卓に並べる



料理だけでなく、さまざまなうまくいった例とうまくいかなかった例をできる限り詳細に、複数書き出して比較してみると、うまくいった時に特徴的なきっかけやパターン、うまくいかなかった時に特徴的なきっかけやパターンが見えてくることがあります。

NLPではさらに詳細に、一つひとつの感覚や感情、思考、行動について、ポジティブ/ネガティブ、五感のどれに当たるのか等も書き出すことで、よい流れになるパターンに現れる特徴と、よくない流れになるパターンに現れる特徴を明確にしていきます。

ここでは長くなるので、簡単な例でご紹介させていただきました。



うまくいく時のパターンとうまくいかない時のパターンを知っていると、要点を押さえることでうまくいかない流れを断ち切ったり、うまくいく流れに流れを変えたりしやすくなります。

急にパターンの流れを変えることが難しくても、自分が今いいパターンの流れにいるのか、そうでないパターンの流れにいるのか気づけるようになるだけでも、無意識の「いつもの」パターンとは違う流れを生むきっかけになり得ます。



自分にとってよいパターンもあまりよくないパターンも、パターンに気づいてその要点が分かるようになると、パターンそのものを味方にすることができるようになります。

自分の感覚、感情、思考、行動に表れるクセを見つけて、より生きやすい生き方を選べるようになるといいですね。



かしこ

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