#公認心理師試験 勉強方法のふり返り

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

今回は、受験を通して試行錯誤をし続けた勉強方法についてふり返りたいと思います。



公認心理師試験に向けた勉強方法は、受験生によって本当にさまざまではないかと思います。

インプット元を思いつくまま挙げてみてもこれだけあります。

 ・過去問

 ・参考書

 ・問題集

 ・有料の対策講座

 ・模試

 ・ネットで公開されている動画

 ・インターネット検索(Wikipediaや過去問解説等)



さらに、アウトプットの方法もいくつか考えられます。

 ・紙媒体でまとめる(ノート、ルーズリーフ、単語カード等)

 ・電子媒体でまとめる(Word、ノートアプリ、単語カードアプリ、ブログ等)

 ・模試を受ける

 ・誰かと教え合う



試験のための勉強、しかも毎日授業を受けていた学生の頃とは違い、概要も要点も自分で探すところから始めなければならないため、勉強は手探りの試行錯誤続きでした。

変遷の中から、おそらく知識の定着に役に立っただろうと思われるものをいくつかご紹介いたします。



①参考書の打ち込み

第一回、第二回試験の受験勉強は、ほとんど参考書の打ち込みで終わってしまいました。

最初は参考書を読んでいたのですが、ただ読むだけだと眠くなってしまったり、字を目で追うだけできちんと「読めて」いなかったりすることが多く、WordやGoogleドキュメントに読みながら打ち込むことで内容をしっかり読むように仕向けようとしたのです。

ブループリントを網羅した参考書は持ち歩くには重く、できれば外出中の隙間時間にスマホ等から読むことができれば、重い本を持ち歩かずに済むという一石二鳥狙いもありました。

最初のインプット方法としては、私には悪くなかったように思いますが、当然これだけではまったく知識量も定着率も足りず、他の方法を模索することになります。



②基礎知識の強化

ブループリントを網羅した参考書は、外せない要点を把握することはできますが、どうしても情報が広く浅くになってしまいます。

過去問を解いてみても、問題に出てくる人の名前や技法が参考書に載ってはいたけれど、そこに書いてあった情報だけでは正答を判別するには不十分だと感じることが多々ありました。

非常に限られた自分の得意分野だけでは点を取り切れないため、ブループリントを網羅した参考書以外に、心理学の教科書的な参考書を追加し、毎日少しずつでも必ず読むようにしました。

学生時代に購入した有斐閣のNew Liberal Arts Selectionが改訂されていたので、「新版 心理学」と「補訂版 社会心理学」を通読しました。



③各領域ごとにノートにまとめる

ある程度インプットを積み重ねたら、さらなる情報の定着のためにアウトプットは不可欠です。

私は、ブループリントを網羅した参考書、有斐閣の参考書、ネット検索の情報等を集めて、領域ごとにノートにまとめました。

ノートも、最初は紙のリングノートに手書きでまとめてみたり、利便性を考えてノートアプリを使ってみたり、Wordに打ち込んでみたりと迷走しました。

最終的には、Wordでノートを作り、B5のルーズリーフに印刷し、バインダーにまとめる、に落ち着きました。

元をWordで作っているので情報の追記や修正がしやすく、表もきれいに作れますし、図の差し込みも容易です。

ルーズリーフを使用しているので、印刷後に順番の入れ替えもできます。

他に、マルマンのルーズリーフミニで向精神薬のまとめも作りました。

単語カードでキーワード集も作ろうとしましたが、時間が足りずに断念しました。

受験勉強を通して、何度もノートを作り直しましたが、自分に合うやり方を見つけようと試行錯誤しながら同じ領域のまとめを何度もくり返したことが、結果として情報の定着を助けてくれたとも思います。

このあたりは時間との兼ね合いにもなりますが、「同じところを何度もくり返す」ことがやはり記憶の定着には大きな助けになるようです。



④毎月過去問で進捗状況を確認

自分の勉強の進捗状況を把握するために、毎月必ず過去問を解くことにしました。

試験が近づくにつれ難しくなるように、9月に第一回、10月に第一回追試、11月に第二回試験の過去問を解き、勉強の足りていない領域を確認するようにしました。

過去問ごとに難易度は異なり、またすでに複数回解いているので本試験のようにとはいきませんが、予備校等が実施している模試を受けないのであれば、やはり過去問が一番の腕試しになります。

事例問題の傾向を把握する上でも、過去問を複数回解いておくことは無駄ではないと思います。



⑤どうしても苦手なところは切り捨てる

第三回試験のための勉強を通して、統計だけは本を買いはしたのですがほとんど勉強しませんでした。

必ず出題されるところではありますが、苦手な自分が独学で学び直すには時間が足りない、その分を他に充てた方が有意義だと判断したからです。

統計に関しては、学生時代のうろ覚えな知識でも、運がよければよく考えれば分かるだろうとの算段もありました(実際、第三回試験の統計問題の戦績は5割くらいでした)。

ある種の賭けなのであまりおすすめはしませんが、残り時間と労力を天秤にかけ、すべてを網羅しようとがんばるよりは、可能性の高いところに注力したのは私には正解だったようです。



⑥有料講座の活用

基本的には参考書を元に勉強を進めていましたが、心理検査だけは適当な参考書を見つけることができず、動画視聴の直前講座を受講しました。

私はライブ講義ではなく、録画された講座の視聴権に申し込んだので、12月に入ってからはこちらの講座と資料を元に、ネット検索の情報を追加しながら心理検査のまとめノートを作りました。

心理検査は必ず出題されますが、知らないとどうにもならない領域です。

たくさんある心理検査の中から自分でヤマを張るのは難しいですが、有料講座によって網羅する範囲を絞って覚えられたので大変助かりました。

「名前も知らないぞ…」から「名前と何を測る検査かまでは分かる」にアップデートできたのは大きかったです。



⑦スタディプランナーの活用

第三回試験の勉強期間を通して、スタディプランナーという勉強に特化したスケジュール帳を使いました。

友人が受験勉強のためにプレゼントしてくれたのですが、勉強した範囲と、勉強時間、家事やその他のことに充てた時間を毎日記録することで、勉強の進捗と時間の使い方を把握することができて、とてもよかったです。

スケジュール帳に書くために、10分でも何かを読もうと思えたり、自分の心身のコンディション等もメモしておくことで、無理をしないように気をつけたり、何がネックになって勉強の進みが悪くなっているのかに気づいたりすることもできました。

スタディプランナーで記録とふり返りを続けることで、数ヶ月に渡る受験勉強を続けてこれたと思います。



以上、個人的な勉強方法のふり返りでした。



今はひと口に勉強といってもいろんなツールがあり、自分に合ったやり方を見つけるのもなかなか大変です。

学生時代、パソコンと携帯電話はあってもスマホとタブレットはなかった私には、どうしても電子媒体よりも紙媒体の方が、動画よりも本の方が覚えやすいようでした。

インプットもアウトプットも、自分の得意なやり方が分かると、どう勉強を進めていくかが定まりやすいのではないかと思います。

そういう点では、NLPの技法を使って自分は視覚、聴覚、身体感覚のどれ、またはどの組み合わせが最も扱いやすいのかを知ることができると、勉強方法も的を絞りやすいと思います。



何かのご参考になりましたらさいわいです。



かしこ

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