心の姿勢 身体の姿勢

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



台風11号が、長期に渡り各地で被害をもたらしました。

被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

残念ながら、台風シーズンは今しばらく続くようです。

引き続き注意しながら、備えておきたいですね。



皆さんは、ご自身がいつもどんな姿勢で過ごしているか知っているでしょうか?

姿勢というのは、日々の暮らしの中で身に染みついていて、いざ変えようと思っても意外と難しく、気がつくといつもの姿勢に戻っている、なんて経験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。



身体の動きと心の動きは、おそらく皆さんが思うよりもずっと強く連動しています。

気分が落ち込むと目線が下向きになったり、気合いが入ると背筋が伸びたり、身体に力が入った状態ではリラックスできなかったり、目を閉じると意識が内側に向きやすくなったり、大きな声を出すと気持ちがすっきりしたり、等々。

いまだ感情の生起に関する理論はどれも仮説の域を出ていないですが、それでも心の状態が身体の動きに、身体の動きが心の状態に相互に影響を与えることはよく知られていて、さまざまな心理療法の技法にも発展しています。

心の状態に変化をもたらすために、身体の動きを利用できるということです。



姿勢というのは、たいていその人の普段の動きに合わせて癖になってしまっているものです。

普段の身体の姿勢に連関するように、心の姿勢も癖のように身についている。

もし、今の心の状態を変えたいと思ったら、ご自身が普段どんな姿勢で過ごし、どんな動きをしているのか、注意深く観察してみると気づかれることがあるかもしれません。



背や肩を丸めてうつむく姿勢になっていたら、気づいた時に背筋を伸ばして顔を上げて過ごすように意識してみる。

いつもキョロキョロと目移りばかりしているなと思ったら、ほんの一分でも目を閉じてじっとする時間を作ってみる。

大声を出したり、身体を思いっきり動かす等、普段はあまりしない動きをしてみるのも、いつもと違う心の状態を体験できます。



いつもとは違う姿勢、いつもとは違う動きというのは、もしかしたら最初は居心地悪く感じられるかもしれません。

身に染みついた在り方と異なることに、身体的にも精神的にも居心地の悪さを覚えるのは自然な反応です。

その居心地の悪さも含めて、いつもと違う新鮮な感覚、新鮮な体験です。

身体も心も、普段使っていなかったところを積極的に動かすことで、普段使っていた部分の動きもよりスムーズになったり、感じ方が変わったり、体験が変わるのです。



ご自身にとってあたりまえになっている、心の姿勢、身体の姿勢はどんなかんじか、見つけてみてください。



かしこ

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