心にスペースを作る

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



今年も12月に入りました。

毎年飽きもせず、一年の過ぎるスピードの速さに驚いています。

今年はあたたかい日が多かったこともあって、体感と暦が合わず、もう年の瀬という事実にいつもより困惑しています。

一年の締めくくりのひと月、よい日々を重ねたいですね。



年越しに向けて、今月は大掃除をするという人も少なくないかもしれません。

周到な方は、すでにさまざまな場所の掃除に着手していらっしゃるかもしれませんし、お休みに入ったタイミングで一気に掃除をするという方もいらっしゃるかもしれません。

もしかしたら、もうすっかり今年の大掃除は諦めている、という方もいらっしゃるかもしれません。



年末に大掃除をするのは、一年のうちに溜まった汚れを清め、新年に福をもたらす歳神様をお迎えする準備のための風習から来ているそうですが、人間としても、身の回りをきれいにし整えることで、新しい年を清々しい気持ちで迎えられる気がします。

ただ、掃除や片づけというのは、どんな順番で何をやるか、何を掃除するのにどんな道具が必要か、見栄えや動線を考えながら限られたスペースに何をどう収納するか、入り切らないとしたら何を捨て何を残すか、捨てると決めたゴミは分別しなければならず、大量に出たゴミを収集日までどう保管するか、といったように、考えること、判断しなければならないことが山のようにあります。

とても頭を使う上に、実際に掃除や片づけをするとなると、十分な体力と筋力も必要です。

疲れてエネルギーが足りていないと、途端にできなくなってしまうのも当然のことです。

「部屋は心を映す鏡」と言われることもあるように、十分な余力があり、心が整っていないと、身の回りの空間をきれいに整えることも難しくなります。

年末の大掃除をやる/やらないはひとまず置いておいても、12月中に、ご自身の心の大掃除、棚卸しに着手してみるのはいかがでしょうか。



自分の今の心の状態を一つひとつひも解き、できるところから訴えかける感情に耳を傾け、傷をケアし、労をねぎらい、少しずつ少しずつ心を整理して空間を作っていく。

心の中に、感情に左右されない、ニュートラルな空間ができると、そこには平穏や安心が根ざすことができるようになります。

今、心がごちゃごちゃしていると、とても途方もなく、難しいことのように感じられるかもしれません。

しかし、こんがらがってどれがどれかも分からなくなった感情を、できるところから一つずつほどいて、取り上げて、耳を傾ける以外に、心にニュートラルな空間を作っていく術は、おそらくないのです。



自分を整え、自分の中にスペースを作る。

感情に影響されない余白は、余裕となって自分の外側にも影響を与えます。

自分のいる空間についても、日常に生起するさまざまな出来事に対しても、余裕の有無によってできることが変わるでしょう。



心の風通し良く、良い年越しを迎えたいですね。



あらあらかしこ

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