実力を発揮するための切り替えスイッチ

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



今週末は大学入学共通テストですね。

新型コロナウイルスや、大雪の影響等で、受験すること自体に困難がともなうという方も少なくなくいらっしゃるのではないかと思います。

だからこそ、当日無事に受験できた方々には、しっかりと実力を出し切って試験を終えられるように、心からお祈り申し上げます。



大学受験や資格試験、スポーツの大会や発表会等、決められたタイミングで実力を発揮することを求められる場面は、人によって得意不得意があるのではないでしょうか。

そうした場面に際して、多くの人は緊張するものだと思いますが、緊張によって実力を発揮できなくなる人もいれば、ほどよい緊張感を味方につけていつも以上に実力を発揮する人もいらっしゃると思います。

そうした場面でも一切緊張を感じない、という方も中にはいらっしゃるでしょう。

試されるタイミングに向けて、自分の能力を磨き、高め、深めることはもちろん重要ですが、それと同じくらい、試験や大会、発表のその時に、身につけた実力を十分に発揮できるように自分自身をコントロールする力も、よい結果を残すためには重要なスキルであると言えます。



元野球選手のイチローさんは、さまざなルーティンを「スイッチ」として取り入れることで、自分の心理状態を上手く切り替えていたそうです。

何事も、思った以上、実力以上にうまくいく時もあれば、どうしてもうまくいかないこともあります。

たとえばうまくいかなかった時、うまくいかなかった事実、その時の嫌な感覚やどうせうまくいかないという思い込み等で、さらにパフォーマンスを低下させてしまうことがあります。

そうなると、実力を発揮するどころではなくなってしまいます。

あまり良い状態ではない時に、うまくいかない感覚を切り替えられるということは、大きな強みになるのです。



イチローさんが用いていたルーティンは、NLPではアンカリングという名前で体系化されています。

ある特定の動作に、特定のイメージと感覚を意図的に連関させることで、その行動をスイッチに自分の状態を変化させる。

アンカリングは、経験の中で自然に身についていたり、イチローさんのルーティンや自分だけのジンクスのような形で活用している方もいらっしゃいます。



深呼吸を2回することで、平常心で落ち着いた状態にする

親指をギュッと握り込んで、気合いを入れる

ピョンピョンと2回その場で軽くジャンプするとメンタルリセット

等々、動作と状態の組み合わせも活用方法もさまざまです。



自分でやりやすい動き、なりたい状態になりやすい動作を「スイッチ」にすると、より効果を実感しやすいでしょう。

動作を決めたら、なりたい状態をイメージして、感覚が最も強くなったところでスイッチにする動作を行います。

一回で動作と状態を十分に連関できることもあれば、複数回重ねることで連関を強めて「スイッチ」として使えるようになることもあります。

イチローさんのルーティンのように、日々の習慣として何度も重ねるとアンカリングの効果も強くなります。

大事な場面でパフォーマンスを上げるために、うまく使えるようになるのです。



緊張している時に、緊張しないようにとがんばってもなかなかうまくいかないものです。

アンカリングによるスイッチをうまく取り入れて、肝心な時にしっかりと実力を発揮できるように、自分自身をコントロールしてみてください。



かしこ

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