こんにちは。 こころの健康支援室 そらいろのmirineです。 2月がスタートしましたね。 「1月は行く」を毎年実感してしまいます。 皆さまの体感時間は、実際の時計の速度とどのくらい差があるように感じられているでしょうか。 それとも、時計の速度とあまり変わらないでしょうか。 私は、年を重ねるにつれ、自分が思うよりずっと早く、時計の時間が進んでいるように感じるようになりました。 自分ではまだ半年くらいしかたってないように感じても、実際には一年たっている。 そんな風に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 もちろん、時間の体感速度は、人によってだけでなく、同じ人であっても場面や状況によっても変わってきます。 楽しい時間はあっという間に過ぎるように感じられるのに、授業や仕事の時間は遅々として進まないように感じられる、というような体験をしたことがある方もたくさんいらっしゃるでしょう。 地球の動きや原子の周波数によって刻まれる時間の長さとは異なる、心が感じるをそれぞれの時を人は生きているようです。 よくよく思い返してみると、心は常に「現在」にいるとは限りません。 過去の出来事を悔いている時、心は後悔の感情とともに過去にいるでしょう。 未来の何かを心配している時、心は心配の感情とともに未来にいるでしょう。 心は自在に過去と現在と未来を行き来して、必ずしも時計の時間に縛られて「現在」のみにいるわけではないようです。 心が過去や未来にいる時、心は現在にはいない、まさに「心ここにあらず」です。 一日のうち、皆さまの心はどの程度「ここにあらず」の状態にあるでしょうか? もちろん、過去や未来に心を巡らせる時間もある程度は必要なものです。 しかし、あまりに心が現在にいる割合が少なすぎれば、日常にも支障をきたしてしまうでしょう。 過去へ未来へ現在へ、自在に動き回る心を意識して現在に戻して休ませる、一日のうちにそういう時間を作ってみてはいかがでしょうか。 動き回る心を一時でも現在に留めるには、今起きていることに意識を集中させることが効果的です。 チクタクと鳴る時計の音に集中したり、吸って吐く自分の呼吸に意識を向けて、落ち着いた感覚を味わってみてください。 試してみると、何の考えも浮かばず、ただ音や感覚にだけ集中している時間というのはそれほど長くないということに気づかれるかもしれません。 たとえば明日の準備のこととか、今日図らずもしてしまった失言のこと等がふっと頭によぎって、集中していた意識を別の方にさらっていってしまうのです。 心は基本的に動き回っているものなので、それもまったく普通のことです。 意識が別に逸れてしまうまでの間だけでも、意識して現在に心を留めようとしてみることは、心の動きを心のままだけに任せず、自分でもコントロールできるように訓練することにもつながります。 今起きていることに意識を集中させることを習慣化することで、現在を軸に心を「ここ」という基点に導くことができるようになるのです。 時計の速度とは異なる体感時間は、自分だけが感じられる生きている時間です。 過去ばかりでなく、未来ばかりでなく、今を生きながら、限りある時間を重ねていきたいですね。 かしこ
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