こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
今年も明日夏至を迎えます。
昨年の冬至から長くなるばかりだった昼の時間が、明日を境に少しずつ短くなっていきます。
「夏に至る」という節目でありながらたいてい梅雨の最中にあり、夏至を過ぎると少しずつ短くなる昼の時間に反比例するかのように暑さが増していくのは、毎年ちょっと不思議な気持ちになります。
梅雨が明ければいよいよ季節は盛夏に。
ご自身の心身の調子をいつもより細やかに気にかけて、変化の大きい季節の変わり目をどうぞご無理のないようにお過ごしください。
カウンセリングを受けたことがある方や、もしかしたら精神科や心療内科にかかったことがある方も、治療を継続している間は一人で重大な決断をしないようにと主治医やカウンセラーから伝えられたことがあるかもしれません。
これは、心が不安定な状態の時には、落ち着いて冷静に考えられる時にはしないような極端な決断や選択をしてしまうことがあり、それによって余計に自分を追い込んでしまうことがあるからです。
人は、おそらくどんな時も、その時の自分にでき得る限りの最善を希求して考え、迷い、選び、決断しているものかもしれないですが、思考とその先にある選択や決断は、往々にしてその時の自分自身の状態に左右されています。
心身ともに健康で安定している時と、心や身体に問題を抱えている時では、たとえ同じ物事のことについてであっても、まったく違う捉え方、考え方をしてもおかしくない、むしろまったく違う風に思えるのが当たり前と言ってもいいかもしれません。
おそらくこれは、メンタルの波が大きい人ほど実感として分かることかもしれません。
人の思考や決断には、その時の自分の心身の状態が強く反映されているのです。
同じように、何か物事を行う時のパフォーマンスも、その時の自分の心身の状態に大きく影響を受けています。
競技中良いパフォーマンスを見せるスポーツ選手ほど、普段から自分のコンディションを整えることに注力しているのは、よく知られていることです。
ご自身の日々の仕事や学業を思い返してみても、自分の状態が整っている時の方が、仕事も勉強も滞りなくできるという実感を持たれている方も少なくないのではないでしょうか。
心身がすこやかで安定しているということは、クリアで偏りのない思考や判断、より良いパフォーマンスにとって、不可欠と言っていいくらい重要な条件なのです。
まだまだハードワークや多忙であることが、評価されたり、口実として通りがよかったり、そうしないとそもそも生活がままならないという現実があることもあって、自分自身を十分にケアすることができずに過ごすことも珍しいことではありません。
しかし、自分が成すすべての物事のクオリティは、自分自身の状態が左右するのです。
外的な成果やパフォーマンスだけでなく、自分自身の人生を左右するような選択や決断まで、本当の最良や最善を目指すためには、ご自身の身体の状態、心の状態が、滞りなく整っていることが不可欠な基盤なのです。
ここ最近いろんなことがうまくいかない、良かれと思ったことが裏目に出ると感じられる時、もしかしたらご自身のケアがおろそかになりすぎて、クリアで偏りのない思考や選択ができなくなっているかもしれません。
どうか、一日にほんの短い時間でも、ご自身のための時間を意識して確保して、心身を整えることを日々の習慣に組み込んであげてください。
かしこ
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