今の自分に合わせた「居心地のよさ」をデザインする

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。



連日寒暖差のはげしい日が続いています。

東京では寒い時は冬のような体感ですが、暑い時は汗ばむくらいまで気温が上がることもあり、衣替えもままなりません。

体調管理の難しい時季、皆さまご自愛ください。



季節の変わり目に行う衣替えは、季節に合う衣服等を取り出しやすいところに出し、季節外れになった衣服等をしまう作業です。

気候に合わせて必要なものを、生活する上で利便性が上がるように配置することを目的としています。

折々の衣替えに合わせて、断捨離や模様替え、片づけや整理等を行う方もいらっしゃるかもしれません。



衣替えにしろ、模様替えにしろ、整理整頓にしろ、生活する上での利便性を考えて行うものではないでしょうか。

動きやすく、居心地よく、不便に感じるところを減らすために、そうした作業を行う。

そして、これらの作業が功を奏するためには、今の自分自身に合うように居場所をデザインすることが肝心です。

今の自分がどう動き、何を居心地よく感じ、どこに不便さを覚えるかといった、自分自身の繊細なニーズを把握すること。

この点が不十分だと、どこかに不便さが残ってしまうものです。



しかし、不思議なことに、これ以上なく完璧に居心地よく居場所を整えたとしても、年月を重ねるにつれて少しずつ不便に感じるところが出てきたりもします。

最初のうちはどこをとってもスムーズで居心地のよかった場所が、いつの間にかちょっとの我慢をしいる小さな不便さがそこかしこに出てくるのです。

もちろん、大がかりな模様替えを行うほどの不便さではないかもしれませんが、最初にこれがベストな形だとしっくりきていた感覚ではなくなってくる。

気がつくと、あれも変えたい、ここもどうにかしたいと感じているのです。



部屋は自分の心を映す鏡とも言われますが、普段いる場所の居心地の変化には、自分ではあまり意識していない自分自身の変化が反映されているのかもしれません。

子どもの頃の自分と今の自分がもし隣に並んで立っていたら、傍から見た人には同一人物とは思えないでしょう。

自分でも、子どもの頃と今の自分ではたくさんのことが変わっている自覚もあると思います。

一方で、子どもの頃の自分と今の自分が疑いようもなく同じ自分であるという感覚も持っていらっしゃるのではないでしょうか。

子どもの頃の自分と今の自分では、たとえ同じ部屋でも、居心地よく感じられるデザインはまったく異なるでしょう。

季節によってすら、暑さ寒さ、湿度に合わせて、居心地よく感じる空間の在り方は異なるものです。

自分では自覚していなくても、子どもの頃と比べて分かるほど大きな変化ではなくても、一日一日絶え間なく微細に変化している。

その積み重なった変化に合わせて、今いる場所の居心地が変わってくるのです。



爬虫類や虫たちが成長に合わせて脱皮するように、人はその時々の自分に合わせた居場所づくりが必要なのかもしれません。

今の居場所は、ご自身にとって居心地よい場所でしょうか。

季節の衣替えに合わせて、今のご自身にとっての「居心地のよさ」を考えてみるのもいいかもしれません。



かしこ

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