こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
昨日は七夕でしたね。
短冊に願いごとをした方もいらっしゃったかもしれません。
元々は、機織りが上手とされた織姫に手芸の技術の上達を願っていた中国の風習が日本に伝わり、時代を経てさまざまな願いごとをするように変化しました。
そう言われると、人間の欲深さの表れのように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「願い」や「欲」は、生きるための原動力でもあります。
どんな小さな願いも、その人がどう在りたいか、どう生きたいと望むか、という根本につながっています。
日々の生活の中で、自分が何を望んでいるのか、どう在りたいと望み、どう生きたいと望んでいるのか、あらためて考えるタイミングというのは意外と少ないものです。
そういう点では、新年の初詣で願いごとをしたり、抱負を立てたり、七夕に願いごとをするという風習は、自分の望みに目を向けるいいきっかけを提供してくれているとも言えます。
そう考えると、お正月と七夕がちょうど半年の間隔であるのも、なんだかとても上手くできているように思えます。
以前、当支援室でも七夕に合わせて「星に願いを」をというワークショップを行ったことがあります。
お願いごとや望み、欲しいもの、達成したいこと等を思いつくままにどんどん付箋に書き出していきます。
書き出した付箋は、関連するもの同士をグルーピングしたり線でつないだりして、お願いごとマインドマップを作るようなかんじで整理してみます。
整理しながら、先に書き出したお願いごとや望みに関連する別のお願いごとを思いついたら、それも付箋に書き出して加えていきます。
「これが叶ったらそのあとどうなる?」「これが叶った後は何を望む?」というように、願いや望みをできる限り深化させていきます。
そうして今の時点で満足できるところまで整理がついたら、書き出した全ての願いごとの中から三つを選んで短冊を模した色紙に書き出し、笹の絵が描かれた紙に貼り付けて、七夕の願いごととして発表するというワークショップでした。
約二時間、自分の願いや望みに集中して向き合うということは、やはり普段の生活の中ではあまりできないことですし、できたとしてもなかなかやらないことではないでしょうか。
最初に思いつく願いや望みは、目を向ければすぐに思いつくような表面的なことがどうしても多くなります。
ごくごく表面にある願いごとが、奥にあるどんな望みにつながっているのか、ワークをしてみて心の奥に眠っていた思いもかけない自分の望みに気がついて、はっとされていた方もいらっしゃいました。
一つひとつが別々の願いとしてあるように思えたものが、より大きな、より深い望みでつながっている。
遠く離れた星が線で結ばれることで現れる星座のようです。
今思いつくあなたの願いごとも、もしかしたら大きな星座(望み)を構成する星の一つかもしれません。
一年の後半のはじまりに、七夕をきっかけに、ご自身の願いや望みを深めてみてはいかがでしょうか。
かしこ
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