こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
ついこの間まで季節が戻ったようなあたたかさだったのが一転して初冬の気温で、地球にふり回されてる気分です。
新型コロナウイルスはついに重症患者の人数が第一波の時の人数を超えたそうです。
すでに疲弊しきっている医療がこの冬とその先を持ちこたえられるように、国をはじめ行政には一刻も早く医療への的確で有効な対策と援助をお願いしたいです。
新型コロナウイルスの影響で、他の病気やケガの治療も通常のように迅速には行えない場合もありうるそうです。
皆さま、くれぐれもお身体にお気をつけてお過ごしください。
先日、ツイッターを見ていて下記の記事を見つけました。
家族や恋人など、親しい人から「不機嫌」で当たられる経験は、誰にでも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
逆に、自分が不機嫌で他者に当たったことは、あまり覚えていないかもしれません。
やられた方は、しんどかったり辛かったり痛かったりするのでよく覚えているものですが、やった方は、心の中のもやもやを他者にぶつけて一時的に発散しているだけなので、無自覚、無意識のことが多いのです。
やる方は無意識で、悪意をもってやっているわけではないかもしれませんが、先に挙げた記事にもあるように、やられる方は本当に辛いものです。
自分がどれだけ疲れているか、大変な思いをしているかということをアピールしたり、
何かを提案しても否定から入ったり、
一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っても文句ばかり言われたり、ということばかりが続く…。
たまにでも嫌ですが、この行動パターンがクセになっていて、自分でも気づかないうちに疲れやストレス、イライラなどを身近な他者にぶつけて解消することで、自分の心のバランスをとろうとするのが当たり前になっている人もいます。
親など身近な他者が行っていた方法を見たり、感情をぶつけられたりしたことで、自分でも知らずしらず他者を使って心のバランスをとるやり方を身につけ、使ってしまっているのです。
さいわい、先述の記事の旦那さんは、旦那さん自身がハラスメントに関する知識があったこともあって、奥さんが意を決して伝えたことを機に、ご自身の行動をあらため、ご夫婦の関係も改善することができました。
一方で、やられている側がどんなに訴えても、やっている側が自分の行動に無自覚なために、改善されないどころか批判されたことでますます機嫌を悪くし、やられている側は言っても無駄だという思いを募らせ、何も言わなくなった末に距離をとられる、という結果になることも少なくないのではないでしょうか。
不機嫌で、何を言っても否定してくるような相手と一緒にいたいと思う人は、たとえいたとしても少ないでしょう。
身近な大切な人を、自分の不機嫌やストレスのせいで無自覚に傷つけてしまうのは、大切な人を自ら遠ざけるようなものです。
まずは、自分自身の感情や行動の一つ一つに自覚的になることが、行動パターンを変える最初の一歩になります。
かくいう、わたし自身も、大変さやイライラをアピールして家族に当たったり、あわよくば大変な状況にいる自分をねぎらったりいたわってもらおうとする行動パターンを無自覚に身につけていました。
今も完全になくなったわけではありませんが、自分の感情と行動を小さなものまで丁寧に取り上げて自覚することをくり返すことで、以前と比べると無自覚に身近な人たちに当たることは減らせたのではないかと思います。
こうした行動パターンの人は、自分で処理しきれない自分の感情をお母さんにぶつける子どものように、相手に甘えているということでもあります。
自分で自分の感情の始末をつけられるよう成長するためには、今の自分の感情と行動のパターンに気づき、その上でどのようなやり方に変えていけるのか学ぶ必要があるのです。
harrassment(ハラスメント)は、
「behaviour that annoys or upsets someone(他者を苛立たせたり悩ませる行動)」(Cambridge Dictionary)
「when someone behaves in an unpleasant or threatening way towards you(他者があなたを不快にさせたり脅威に感じさせる方法で振る舞うこと)」(ロングマン現代英英辞典)
などと定義されています。
たとえ無自覚であっても、自分のために他者を利用するやり方を続けていては、他者とよい関係を維持することはできません。
まずは気づくことが最初の一歩。
自分が不機嫌な時、余裕が無い時、気心の知れた相手に対してどんな振る舞いをしているか、一度あらためてふり返ってみると、気づくことがあるかもしれません。
かしこ
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