こんにちは。 こころの健康支援室 そらいろのmirineです。 今夏は例年よりずっと早く、勢力の強い台風によって各地で被害が発生しています。 台風6号、7号による被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 今年の夏は、ブログの書きはじめに毎回お見舞いをお伝えしているような状況です。 国や自治体からの支援が迅速に行き渡ることを願ってやみません。 台風が過ぎた後も、厳しい残暑が続くようです。 どうぞ皆さま安全と健康を最優先にお過ごしください。 「失った対象に対する思慕の情は、永久に残り、この対象と二度と会うことのできないこの苦痛は、依然として苦痛として残るであろう。しかしそれをどうすることもできないのが人間の限界であり、人間の現実である。大切なことは、その悲しみや思慕の情を、自然な心によって、いつも体験し、悲しむことのできる能力を身につけることである。(小此木啓吾 1979 「対象喪失」 中央公論新社)」 同書の中で小此木先生も「われわれ人間にとって、どのようにして悲哀の仕事を達成し、対象喪失をどう受容するかは、最も究極的な精神的課題である」と述べていましたが、本当に、大きく難しい一生の課題だなと思います。 「かなしい」には、思慕(愛)と痛みが同時に体験されます。 お盆は、魂や霊の存在を前提とした風習ですが、こうした風習は、生きていれば誰もがいつかは経験する喪失の課題を助けるために続いてきたのかもしれません。 「自然な心によって、(略)、悲しむ」 かけがえのない対象だからこそ、大切に大切にかなしむことができるように、心を育てていきたいです。 かしこ
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