
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
まだ夏がしぶとく残っている地域と、冬がすぐそこまで来ているような地域と。
夏は、程度の差こそあれ、どこも暑いという体験は同じでしたが、暑から寒へと移り変わる間の秋は、同じ秋でも場所によってまったく違った「秋」を過ごしているように感じます。
それでも、夏の盛りより過ごしやすくなり、ようやく少し動こうかという気持ちがわいてきたという方も少なくないかもしれません。
ご自身の体感を丁寧にキャッチして、短い秋を、無理なく楽しんでお過ごしください。
かくいう私も、朝の気温がぐっと下がった日に、久しぶりに編み物欲がむくむくと頭をもたげ、糸と針を取り出して編み物の秋に勤しんでいます。
編み図のあるショールに手を出す一方、適当な構想でヨガソックスに挑戦したりと、その時やりたいと思ったものに手を出しては、作りかけを増やしています。
近年、編み物ブームが再来していて、SNSを見ていても、初心者が編んでみたとか、編み物をはじめて少しずつ上達していく動画、編み方紹介の投稿等も増えているようです。
編み物は、ニットセラピーと呼ばれるほど、心身に良い効果があると考えられています。
目や段の数を数え、記憶しながら、指先を使う作業をすることは、脳を刺激し、認知機能の低下を予防する「脳トレ」の効果が期待できるという話を聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
目の前の作業に集中し、リズミカルな動きをくり返すことは、マインドフルネスやフロー状態をもたらし、ストレスを低減し、心を安定させてくれます。
一つの作品を自分の力で作り上げる体験は、自己効力感につながります。
一見地味なように見えるかもしれませんが、編み物という活動には、心身両方を刺激し、癒やす、さまざまな効果があると考えられているのです。
こうした効果は、編み物だけに限らず、他のさまざまな創作活動にも当てはまるところが多々あります。
雑音や雑念を排し、空いたところを自己効力感で満たす。
身体を使い、頭を使い、一つのことに集中するという体験は、心身の健康を大いに助けてくれるもののようです。
編み物に限らず、時間を忘れるほど集中したり、没頭できること、やりたいと気持ちが向く活動が、何かあるでしょうか。
暑さ寒さによるストレスなく、どんな活動もしやすい今の季節に、ご自身の心身を涵養する活動を楽しんでみてはいかがでしょうか。
あらあらかしこ
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